ひさびさに!!

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梅雨ですね・・・。


日々どんよりの空模様。


洗濯物が乾かない!


お仕事しにくい!!


気分が上がらない!!!


そんな梅雨の季節に、、、


久々に、、、


イベント開催しちゃいます!!!

およそ1年ぶりとなってしまうのですが、


6月17日(土)、18日(日)の2日間、
美馬地域交流センター ミライズ  にて


"マイホームの基本セミナー"と銘打ってイベントを開催します。


新しい規格住宅商品の紹介もさせていただければと思うので、

是非、足を運んでいただければと思います!

お待ちしています!!

いまからできる水害対策

水害に強い家の作り方とは、
床を高くする、木曽を高くする、敷地を高くする、といった具合に、
高さを上げることがカギです。

ただ、いずれにしても大規模な工事が必要となり、
経済的な負担も相当なものになりますし、
既に建っている家にお住まいの方にとっては、
工事自体も難しいものとなります。



そこで今回は、今からできる水害対策の準備をご紹介します。

1.土のう・水のう
土のうとは、布袋に土砂を詰めたものです。


これを積みあげて、水や土砂の流れを止め、
家屋への浸水を防止するので、水深の浅い初期段階や
小規模な水害時には、非常に有効な対策です。


低地に住んでいる方は、常備しておくのが賢明ですが、
袋いっぱいの土を集めるのは大変!


そういった場合は、40~45リットルのゴミ袋を2~3枚重ね、
水を入れて作る「水のう」も有効です。


水のうを複数個用意し、段ボールに詰めることで土のう代わりにも
なります。


水害被害を受けやすい半地下・地下に玄関や駐車場、居室があるお家に
お住まいであれば、土のうは常に準備しておくのが良いです。



2.止水板
大雨時には、家の出入り口に、長めの板などを設置し、
土のうや水のうなどで固定して、浸水を防ぎましょう。


板がない緊急の場合は、テーブル・ボード・タンス・
ロッカー・畳などで代用しても良いです。


なお、止水板を購入に対して補助金を出してくれる自治体もありますので、
お住まいの自治体のHPなどをチェックしてみましょう。


3.排水溝のチェック
ゲリラ豪雨など、突発的で激しい水害時は、
トイレや浴室、さらには洗濯機などの排水溝から汚水が逆流する
「排水溝逆流浸水」が発生し、室内から泥水が噴き出す恐れがあります。

水のうを1回のトイレの便器に入れる、浴室、浴槽、洗濯機の
排水溝の上に乗せる、といった対応で逆流を防止しましょう。



4.自作のハザードマップ
自治体の作成したハザードマップは非常に重要なものですが、
それに加え自前のハザードマップを用意しておくことも大切です。

水害が起きて、避難が必要になった時のために、
避難場所までのマンホールや小川、側溝などの危険箇所を
マップ上に示しておくと良いです。

特に濁流で冠水した場合、危険箇所が見えなくなり、
避難途中でふたの外れたマンホールや側溝に落ちてしまうことも
非常に多くあります。


通常の降雨時に避難場所まで歩いてみて、自作のハザードマップに、
雨が降った時の水の流れる方向やマンホール・側溝の場所の目印に
なるものも書き込んでおきましょう。


なお、お家が平屋建てで、ゲリラ豪雨時などに逃げ場所がなくなって
しまうような際には、遠くの避難場所を目指すよりも、
隣近所の二階以上に避難させてもらうほうが安全なので、
普段から人間関係を築いておきましょう。


5.非常用品備蓄
大規模水害時には、水道、電気、ガスなどが止まり、道路が寸断される
可能性があります。

ライフライン途絶を想定し、水、食料、日用品、カセットコンロ、
カセットボンベ、予備電池、防水懐中電灯、携帯電話充電器、医薬品、
ランタンなど、一週間程度暮らせる備蓄を準備しておきましょう。

これらについては、故障の有無など定期的なメンテナンスを行うように
心がけましょう。また持ち出し用の非常用品はすぐに持ち運びができるよう、
一箇所にまとめて保管しておきましょう。

両手を開けて避難できるよう、リュックなどに入れての保管をオススメ
します。


災害はいつ何時襲ってくるかわからないものです。


水害に強い家を作ることも当然大切ですが、万が一に備えた準備も、
家づくりの際にアドバイスさせていただいています。

知ってトクする?! 住宅の歴史

今回は、江戸時代から現代までの暮らしの変化を見ていきたいと思います。


・江戸時代
日本人の大半が農民で、小屋や納屋に住んでおり、広さは1間が一般的でした。

また、武士は武家屋敷という書院造を基調とした住宅に住んでいました。
書院造とは、一般的に商事や襖、棚や床の間のある座敷のことです。

しかし、当時の8割が農民であったため、
大半の庶民が家を持てる時代ではなかったのです。

・明治時代
明治維新による開国により、国外からの移住者が増加したこともあり、
急激に西洋の文化が普及していきました。

国民の仕事が農業から商業に変化したり、食文化も洋風のものになったりと、
生活様式の西洋化が連鎖的に起きていきました。

建築技術においても西洋の技術を取り入れていき、
絨毯を敷いた応接間などをはじめとした洋風の住宅が広まるようになりました。

・大正時代
住宅の構造にも変化が起こりました。

あの関東大震災が起こったためです。

関東大震災を境に、住宅構造の見直しが早急に行われました。


今でこそ耐震等級3が標準搭載されていますが、
当時はそのようなものもありませんでした。

そんな背景もあり、当時の人たちは鉄筋コンクリートに目をつけ、
鉄筋コンクリート住宅が続々と増えていきました。

・昭和時代
茶の間を中心とした畳の生活と、
絨毯がひかれソファが置かれた洋間が両立している住宅が流行りました。

新しさと古さ、西洋の住宅様式と日本古来の住宅様式の融合を
コンセプトにつくられた住宅が多かったようです。

いわゆる和洋折衷建築という和風建築と洋風建築の要素を、
意図的に取り入れた住宅になります。

また、日本古来の住宅の設備にはなかった「廊下」も、
このころに新しくが追加されました。

従来では部屋同士が接しているため、
特定の部屋に行くためには別の部屋を通っていく必要がありました。

そこに新しく「廊下」が加わることで、別の部屋を通っていく必要がなくなり、
プライバシーを尊重することができるようになりました。

このようにして、少しずつ、でも確実にくらしが変わってきたのです。

さらにこのころには、高度経済成長を迎えたということもあり、
マイホームを建てる人が急増しました。

・現代
現代の住宅では、以下のようなものが標準搭載されるようになりました。


構造計算(許容応力度計算)
ZEH
耐震等級3

ただ住めればいいという住宅から、賢く、快適で、安全に住める住宅に、
現在進行形で変化しているのです。

また、最近では、


太陽光発電、
IOT、
スマートハウス


など、様々なテクノロジーを利用して、より快適な生活に変わりつつあります。


 
ステップホームズでは、全棟許容応力度計算での構造計算を実施し、
耐震等級3の家づくりを行っています。


また、地域工務店では少ないZEH対応の住宅を提供することもできます。


お気軽にお問い合わせください。

直角三角形の話

皆様、こんばんは。

突然ですが、直角三角形という言葉、懐かしい響きですよね。

大人になって、この言葉を使う機会は余り無いのではないでしょうか?


現場関係の方でしたら、

『さしご』定規で直角をだす方法があるので

使い慣れているかもしれません。


『さしご』とは、直角三角形の辺の比率が

3:4:5 という、ピタゴラスの定理に基づいたものです。

(ちなみにピタゴラスは紀元前500年頃に活躍していたそうです。)


この『さしご』定規は、測量機器のない時代に、

大工さんが長さ12尺の貫板を3尺、4尺、5尺に

切り分けて作った直角三角形の道具で、

古くから使われている直角を出すために使われてきた手段です。


これを利用して柱の垂直性や、各所の直角を見定める事ができます。


建築の基礎は、直角。

直角が定まらなければ扉も閉まりませんし、

丸いものを置いたら、コロコロと動き出してしまいます。


建築の世界では直角の事を(矩:かね)といいます。


手のひらでも直角を知る方法があるのをご存じでしょうか。


親指と人差し指を、めいいっぱい開いてL字をつくると

親指が約3寸(9センチ)、人差し指は約4寸(12センチ)、

もう一辺が、約5寸(15センチ)になり、直角三角形になります。


この手のひら三角形は、私たちが普段使用している

食器や道具の大きさにも直結しています。

たとえば湯呑やそば猪口、茶筒、ビール瓶の直系などは、掴む動作に使う、

人差し指と親指で開いたときの5寸の半分、

7.5センチに設計されています。

この長さが、持ちやすさの基準となっています。

このサイズよりも大きなものは、取っ手が必要になります。

しかし、日本の伝統的な汁椀の口のほとんどが12センチ前後ですが、

取っ手はありません。

実は、このサイズは両手の親指と中指で描いた

円弧の直径と同じになっています。

つまり、汁椀は両手を添えて持つものなのです。


汁椀の糸切底(底)と、椀の縁まで7.5センチなので

作法を気にせず、箸を持ちながら椀を持てるようにもできています。

片手でも持てるように、汁椀は設計されているのです。

建築物も、食器にも、その文化の源泉には人の手が関係しています。

手のひらの直角三角形が文化を作ったなんて、奥が深いですね。。。

屋根

皆様、こんばんは。


最近天気がぐずついてますよね・・・。

雨が降っている時にどうしても外に出かけないといけない。

そんな時、皆様ならどうしますか・・・?

そうです、傘を差しますよね。


では、なぜ傘をさすのかというと・・・

それは髪の毛や服やかばんを濡らしたくないからですよね。

何を当たり前の事を言っているんだ、

という声が聞こえてきそうなのでそろそろ本題に入ります。

人でいう「傘」は家に置き換えると「屋根」になります。


建物になぜ屋根がついているかというと、

それは人と同じで外壁などを濡れにくくし

家が傷みにくくするためですね。


軒の出の深い屋根は大きな傘をさしているのと

同じですから濡れにくくなります。


ただ、人によっては大きな傘は邪魔くさいな

と感じる方もいらっしゃるかもしれません。


そんな時は防水性の高い材料を選びましょう。


いずれにせよ、降る雨は下に流れるので

その流れに逆らわないような

屋根のデザインが必要になってきます。

軒を長くして、

軒下にバルコニーを付けるのも魅力的ですね。


その際に、

『長い軒下のせいで室内が暗くなってしまう』

という悩みに直面したら

軒の上にトップライトをつけ、

室内に明るさを入れることで解決できます。


いっそのこと、垂れ流しにすることもいいですね!!


一般的にはドレンに集水し、

竪樋を通し排水していきますが

場合によってはバルコニーの先端から

垂れ流ししてしまうほうが

むしろ簡単だし安全かもしれないですね。


軒下の長さや屋根の形を変えるだけで、

自分が創りたい暮らしのカタチに変幻自在となると

家づくりもワクワクすることがたくさんあります。

自分のライフプランに合わせて屋根の形を変えてみるのもいいですね

なぜ靴を脱ぐ??

皆様 こんばんは

最近は新型コロナウイルス感染者数も減ってきて

そろそろ遠方にもお出かけして息抜きをしたいですね。


皆様は旅館で温泉に入り、ご当地の名産品や

郷土料理をいただいてゆっくり息抜き派ですか?


それとも、リゾートホテルで綺麗な夜景やオーシャンビュー、

ビュッフェなどを楽しむ堪能派ですか?


私的には・・・、どちらも捨てがたいですね笑


ところで、ホテルと旅館の違いって何だと思いますか?

和風と洋風? 畳と絨毯?

ふとんとベット? 大浴場とユニットバス?

数え上げればきりがありませんね。


私が思うにそれは、、、


「靴を脱ぐ・脱がない」


これだと思います!!


靴を脱ぐ日本人。靴を脱がない欧米人。

これは玄関の設計を考える上で決定的なお互いの

相違をあらわにします。

日本の設計者にとって玄関の設計とは


「どのように靴を脱がせるか脱いだ靴をどこにしまうか」


など、想像以上に問題が盛りだくさんです。


靴を脱ぐことは


「気心を許しあえること」


だと思います。


ホテルのホールで行うパーティーと旅館で行う大宴会とでは、

靴を脱いでる旅館のほうが一歩踏み込んだ間柄になれそうな気がします!

玄関とは一緒に住む方々を親密にすることができる

装置なのかもしれませんね。

玄関を設計する際は、靴を脱ぐことの意味を理解した上で、

それをどのようなカタチに落ち着かせるか考えなければなりません。

良いことがあった時、

悲しいことがあった時、

嫌なことがあった時、、、

どんな時でもどんな自分でも迎えてくれる、

家族が待つ家の入り口。

ドアの向きや種類、たたきの形、下駄箱の位置やサイズ、

1つ1つをこだわってみると、

新たなライフスタイルが創れるかもしれないですね。

将来を見据えた家づくり

先日何気なくテレビを見ていたら、日本社会の高齢化が特集されていました。
弊社の所在地、徳島県美馬市も高齢化の一途を辿っています。

私たちの住宅業界でも、高齢者にやさしい家づくりというものが
1つの課題となっており、高齢者向けの仕様=バリアフリー住宅に関して、
最近はお客様からお問い合わせも多く頂戴致します。

私どもに家づくりをお任せいただける方の中で、
最も多いのは30代の子育て世代、
次に多いのが50~60代の建て替え世代です。

建て替え世代の方は、やはりご自身たちにとって暮らしやすい家をと、
また30代の方の中で親御様と同居される方からは親御様のためにと、
バリアフリーの仕様に関心を持たれます。

親御様と同居されない30代の方も、多くの方が組まれる住宅ローンを
払い終える頃には50代60代です。その時の暮らしを視野に入れて、
今からバリアフリーを見込んだ家づくりの相談をされる方が最近では
多いです。

では、高齢者にやさしい家づくりとはどのいったなものがあるでしょうか?

以下は、ステップホームズでお客様からご相談を受けた際に対応している、
高齢者向け仕様の一例です。

<玄関周り>
・玄関ドアを車いすが出入りできるよう、幅90cm以上確保
・玄関を車いすが出入りしやすいよう、上がり框の段差を低くする
(スロープを設ける)
・アプローチ部分に手すりを設置する

<廊下>
・車いすでの生活を考慮し、廊下幅を90cm以上確保する
 なお車いすの幅は、基本的に70cm以下なので、車いすが通る廊下の幅は
 90cm以上が通過しやすい幅です。ただし、廊下で車いすと人がすれ違う
 ためには120cmほどの幅が必要です。
 また曲がり角のある廊下の場合は、車いすを回転させる必要があるため、
 140~150cmの幅が望ましいです。
・車いすでの生活を考慮し、へこみや傷のつきにくい、
 強度の高い床材を使用する
・歩きやすいよう、廊下の壁に手すりなどを付ける

 他にも、そもそも廊下のない間取り配置というのもご希望に合わせて
 ご提案させていただいています。

<居室>
・つまずきにくいよう、敷居の段差をなくす
・寝室は、トイレに近い場所に設置する
・居室内に手すりを設置する

<浴室>
・動きを補助するための手すりを設置
・出入り口の段差をなくす
・浴槽をまたぎやすいように、45cm以下の高さにし、欲槽底と洗い場の
 高低差をなくす
・滑りにくい浴室床材を使用

<トイレ>
・体を支えるための手すりを設置

<扉・照明>
・扉を、開閉しやすい引き戸にする、またはレバーハンドルを付ける
・照明のスイッチを、使いやすいワイドスイッチにする


もちろんお若いご家族が、全てを新築の時から組み込む必要はないかも
しれません。今のライフスタイルとかけ離れた物になってしまう可能性がありますので。
しかし今はお若い方も、いずれは必ず高齢者となります。
いつまでも長く快適に過ごすことができるよう、私たちは先々を見据えた
間取りなどの家づくりを大切にしています。

24時間換気は、24時間使う!!

11月中旬。
朝夕だんだん寒くなってきましたね。

暖房をつけて、お家の中を温かくして快適な空間にしたいですよね!!
こたつを使っている方は、そろそろこたつを出したい頃ではないかと。
一度入ったらなかなか抜け出せませんよね・・・。

ところで、お家の中にある24時間換気が地味に寒かったこととかありませんか?

でも実は、24時間換気って住まいの環境を守るためにとっても大切な仕組みなんです。
そのため、寒い時期だからといって、気軽に運転を停止するのはおすすめできません。

今回は、24時間換気の必要性についてお話します。

24時間換気とは、
建物に設置した換気設備で居住空間の空気を強制的に入れ替えるシステムの事です。


もともと土壁で気密性が低かった日本の住宅ですが、
住宅性能を向上させ、気密性を高めるのが常識となりつつあります。 

しかし、技術の進歩と共に、化学物質を含むものを多く使うようになったことによって、
建具や家具から生じる化学物質や、生活の中で生じるチリやホコリ等を原因とした
健康被害「シックハウス症候群」という体調不良が問題になっていました。
なぜなら、換気性能が不十分だったからです。


そこで、2003年の建築基準法改正で、
すべての住宅に24時間換気を設けることを義務化しました。
この法律によって、1時間のうちに、居住空間の中の空気の半分を
入れ替えることが基準と定められています。


これは24時間換気システムなどにより、計画的に換気を行うことで、
汚れた空気を排出して、新鮮な空気を取り込み、
シックハウス症候群などを防ぐことを目的としています。


寒い時期などは、もしかすると給気口から入ってきた空気によって
風の流れができ、寒さを感じることがあるかもしれません、、しかし、
だからといって、24時間換気を止めるのは良くないです!

24時間換気とは、その名の通り24時間換気をしなくてはいけません。


万が一止めてしまった場合、室内に入った空気が排出されず
空気に含まれた湿気や汚れ、ホコリなどが室内に留まることで
結露やカビの原因になったり、カビをエサにとするダニが増えて
アレルギーの原因になったりしてしまいます。


もし、24時間換気で寒いと感じる場合は、止めるのではなく
こんな対策をとってみるのもいいかもしれません。

・給気口に専用のカバーやフィルターをつける
・サーキュレーター等を利用して、暖房で暖めた空気を循環させる
・給気口量を調節する

しかし、これにつ計算されている計算されているので、
過度に風量を小さくしてしまうことはおすすめできません。

新築時に、熱交換型の換気システムを採用するのが一番のおすすめです。

自身の健康・家族の健康、また建物の劣化を防ぐためにも、
24時間換気で常に新鮮な空気を取り入れることが大切です!

居心地のいい居住空間で、毎日健康に素敵な一日を過ごしていきましょう。

昔の住宅の暑さ対策と寒さ対策

夏の終わりを感じる今日この頃、
みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

今年の夏も35度を超える猛暑日が多く続き、
過ごしづらい日も少なくなかったかと思います。

今回のブログでは、日本古来の住宅の暑さ対策と、
少し早いですが冬の寒さ対策がどのように
されているのかをお伝えいたします。

日本古来の住宅は、どちらかというと夏向きにできています。
理由としては、日本の夏の高温多湿を和らげるための
仕組みたくさん備わっているためです。


例を挙げると、
・壁が少なく、部屋と部屋の間は襖で仕切られている
・襖や障子戸を外すと、風の通り道ができ、熱や湿気を逃すことが可能
・優れた断熱材である「茅」を使用した茅葺屋根
・夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐための「軒」
・風向きを考えた家のつくり
・高機能な土壁が家の中の温度上昇を和らげる

といった具合です。


続いて、寒さ対策についてお伝えいたします。
暑さ対策ではたくさんの仕組みが備わっていた日本古来の住宅ですが、
寒さ対策についてはなんとほとんど対策されていない状態でした。


日本古来の住宅では現代の住宅とは異なり、以下のような状態だったようです。
・断熱材が使用されていない
・家の中に隙間があるが原因で、あたたかい風が逃げてしまう
・アルミをはじめとした、熱を伝えやすい素材を窓に使用している


このような状態ですと、いくら空気をあたたかくしても
あたたかい空気が外に逃げて行ってしまいます。


そういったこともあり、空気全体をあたためるような方法と
日本古来の住宅構造とでは、相性が悪かったそうです。


そこで一部の人たちは、住宅以外での寒さ対策を考えました。


それは、「ドテラ」という防寒着です。


家の空気をあたためることができないならば、
人間の体を直接あたためればいいという発想をしたのです。


他にも、、、
・炭を使った火鉢
・アンカやカイロ
・ゆたんぽ


といった、体をあたためだけでなく動きやすさも兼ね備えた、
快適な生活を送ることができるような仕組みを考案していきました。



現代では、暑さ対策、寒さ対策の両面において便利な設備が充実しており、
それら設備が標準搭載されている住宅も増えてきました。

便利な時代に生まれたことを感謝しつつ、節度を守って使用していきたいものですね。

阿蘇山の噴火、自然の力

今回は、阿蘇山の噴火について思ったことを。


2021年10月20日午前、熊本県にある阿蘇山の中岳第一火口で、
中規模の噴火が起きました。


元々、阿蘇山は「阿蘇カルデラ」とも呼ばれ、

世界でも有数の大型カルデラ(火山活動でできた大きな凹地)を持ち、

「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれています。


私は中学校の修学旅行で初めて訪れました。

雄大なカルデラに心躍らせた記憶を思い出します。


今後の噴火動向が気になるところですが、

阿蘇山以外も、日本は世界でも有数の火山大国であり、地震も多く、

なんと!世界の地震活動のエネルギーの

1~2割が集中するほど活発といわれています。

その為、日本の住宅の法律は厳しく、

耐震等級設定も、地震の少ない国に比べると

クオリティの高いものが求められています。

今回の火山噴火の場合、中規模であったことから16名の登山者もおりましたが、

なんとか無事に下山できたようです。

火山噴火の場合、住宅関係での被害は、「火山灰」が多いようです。


阿蘇山ではないですが、鹿児島の桜島は今も活発に活動しており、

時節降灰を上げながら噴火をしている為、「克灰住宅」が注目されています。

「克灰住宅」とは、降灰について家屋内への侵入を防ぐ、雨で流れやすくする、

除去作業を容易にするの大きく3つの工夫を凝らすというテーマの住宅で、

窓には気密サッシや2重サッシを使用する。

また灰の除去作業を容易にするために灰シューターと呼ばれるものを設置し、

屋根から落ちる灰が自動的に溜まる仕組みにしているようです。

火山と聞くと、九州方面に火山が集中していて、

関東圏等、他の地域はあまり気にしなくてよいと思われるかもしれませんが、

関東圏だと「富士山」や「浅間山」等が活火山にあたり、

特に富士山の場合は大規模の噴火が起きれば、

静岡県を中心に溶岩流により道路が寸断されることや、

東京方面は降灰が予想されるほどなので、

霊峰富士と呼ばれる「富士山」も要注意です。

我々の居住する四国には、活火山はありません。

今後、石鎚山や剣山が火山活動をすることは無いですから、

少し安心ですね・・・。


今後、「克灰住宅」という仕組みが広がれば、

阿蘇山噴火という突然の噴火が起きても

降灰などにも備えられるのではないでしょうか?

近年、地震活動も多い為、台風も重ねて自然災害が多い日本だからこそ、

備えるべき住宅の仕組みですので活用できるかと思います。